自己啓発の正しい使い方

自己啓発は、昔に比べてとても人気になっていますよね。本屋に行くと、昔は全然なかったのに、今はスピリチュアルや自己啓発の本がすぐ目につくところにあります。時代の流れからも、これからは心を見つめる時代になっていくとも言われています。

若者を見てもそう思います。少し前は、物がないから手に入れるために、仕事を朝から晩まで頑張ってやり続ける大人で溢れていました。仕事に対するモチベーションも高かったでしょう。ですが、今では物はいくらでもあるし、安く手に入るし、そこまで何かを手に入れよう、勝ち取ろうというモチベーションが下がっているといわれます。

なので、仕事に対する意欲も減り、「自分は何がしたいんだろう?」「自分ってなんなんだろう?」という本質的な質問をする若者が増えています。ですが、それに答えられる大人はごくわずかしかいません。それより「ちゃんと働け!」と言う人が多いかもしれません。

自己啓発の正しい使い方というタイトルですが、正確にいうと、自己啓発の正しい使い方がわかる自分になるという方が正しいです。自己啓発は、1つの道具にすぎないので、その道具を生かすも殺すも自分次第です。

ただ、自己啓発にも目的があります。多くは「成功」や「幸せ」です。不幸になるために書かれた自己啓発本はほとんど見ることがありません(笑)じゃあ、その本を読めば、全ての人が成功できるのか?幸せに慣れるのか?というと、そういう人ばかりではないようです。

その理由はいくつかありますが、深いところでいえば女性性・男性性のバランスや、その人の人生のセッティングなどにより、その本のとおりやったとしても、本を書いた人独自のエネルギーによる体験話であるものは、他の人が真似してもみんな結果が出るかというと、そういうわけではないようです。

より抽象度の高い、重力のようにこの世界に働く不変の法則であれば、その人の体験はその法則のもとに生まれたものなので、他の人が真似しても結果が出やすくなるでしょう。

そこまでは、普通の話。ここからは、もっと深い話です(笑)

じゃあ、成功や幸せを手に入れた人は、そこがゴールなのか?考えたことはありますか?そうした人たちがたどる人生は、どんな人生でしょうか。私も、これまで様々な成功者と呼ばれる人にお会いしてきましたが、同じ成功者なのに違う人生を生きていることに、疑問を持っていました。

面白いのが、月50万円程度の収入でも、不動産のように自動的にお金が入るシステムを持っている人は、1日中何もしないでいるのが当たり前の生活の人もいました。その人は「暇は辛い」と言っていました。忙しい人に言ったら怒られるかもしれませんが、真剣な悩みのようでした。

また、複数のビジネスを所有していて、億単位のお金を稼いでいる人でも、仕事が忙しすぎて、それ以外のことができていない人もいます。そうなると、お金=幸せ?と疑問が湧くでしょう。しかも、こうした「所有の質や量=成功」という考え方は、昔からずっとあったかというと、そうではありません。

東洋と西洋でも、その考え方は分かれます。東洋は、昔からずっと心の幸せ、人生とは何か?自分とは何か?ということを追求してきました。般若心経を見ても分かりますが、278文字の中に、悟りの知恵がふんだんに詰め込まれています。

ですが、その知恵は全ての人がわかるように伝達されていません。というより、その道を極めようと出家して、本格的に取り組んでいる人でも、空とは何か?色と空の関係は?について、明確に答えられる人がいません。

そのため、幸せの追求にしても感覚的なものになってしまい、論理がないため不変的でブレない幸せを手に入れている人は少ないのです。私も、幸せを追求している人にお会いする中で、様々な論理を持っている人に出会いました。

いかに感情を満たすか、だったり、いかに感情のマトリクスのバランスをとるかだったり。確かに、それらを使うと、気持ちが楽になり、長年凍っていた心を溶かし、新しい人生をスタートできるものもあります。ですが、次の次元があるということを知りました。

それが、釈迦やキリスト、老師がたどり着いた世界でした。彼らが見ていた世界は、そうしたこの現実世界の相対性を超えたところから観て、説いた教えでした。なぜ、そこが理解されないのか?なぜなら、論理と繋がらないからです。

論理を追求してきた西洋の量子力学や素粒子物理学といった、この世の成り立ちを説明する科学と、演繹的にこの世界の本質を観る東洋が、融合することで、その答えが出るでしょう。私も、この答えに出会ってから、人生観がまるっきり変わりました。

世の中で言われている成功や幸せを超える世界で、超えないといけないということも分かります。なぜなら、「成功したい」という気持ちは、成功していない自分からスタートし、「幸せになりたい」という気持ちは、不幸せな自分からスタートするからです。

つまり、満たされていないところから満たされるために行動をするので、それで満たされたとしても、また同じところからスタートし、いつまでもそのカルマ、輪廻から解放されない生き方になります。そこで感じる充実感や満足感が、世の中の成功哲学の中には、良しとされているものもありますが、感情的な幸せは、条件状況が変わると、気持ちが変わってしまいます。

つまり、条件状況に支配されているということです。いつでもどこでも幸せを感じる。今ここ生きるとは、そういう意味ではないでしょうか。

長くなりましたが、自己啓発を正しく使う自分になるというのは、そういうことで、自分の在り方が4次元から解放されたところにあって初めて、4次元的なそうした道具を使いこなせるようになるといえるでしょう。

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