世界一美しい石ころ

世界一美しい石ころ

宝石より美しい石ころ

人間より美しい石ころ

人が与える意味価値は
時として、本来の美しさを
見えなくする。

不完全な脳のレンズを通して
見えるものは、すべて不完全。

優劣がつくものは
虚構に過ぎない。

大小がつくものは
虚構に過ぎない。

好き・嫌い
楽しい・虚しい
かっこいい・ダサい
価値がある・ない

すべて虚構に過ぎない。

完全な美しい色から
派生した個性のある色。

個性はすべて美しい。

その美しい個性は、
社会的モラルや規制などによって
歪み、変形し、美しさを失う。

不完全なレンズを通して見える
完全な美しさは、どこまでも
不完全へと変えられる。

それでもなお
見る角度によって
永遠の美しさは変わらない。

その美しさは
気づかれるまで
ずっと待っている。

すべての不完全を作った
唯一の実在。

すべての不完全が出会える
唯一の実在。

それは、その辺に落ちている
石ころからも見ることができる。

人間が毎日、意味価値ゲームに
心を亡くしている時でも、ずっと
変わらずそこにある石ころ。

石ころという名の
完全な輝き。
完全な美しさ。

脳が作り上げた「完全」という
不完全な価値観を超える、
永遠の安らぎを与える完全。

脳が作り上げた虚構の歴史に
存在する完全に思われる対称性はすべて
本当の美しさから派生した個性。

これまでの個性を
いつまでも輝かせる
ことができる永遠の色。

どれだけ完全に見えるものでも
言葉が色を消してしまうなら、

そこら辺に落ちているちっぽけな
石ころを、世界一美しい石ころに
変えることもできるだろう。

不完全は、
どれだけ完全と思うものも
不完全へと変えてしまう。

けれど、
完全は価値が全くないと
思えるものをも完全へと変えてしまう。

完全と
いつも隣り合わせで
過ごしている僕ら。

不完全なゲームに飽き始めるころ
開き始める完全へと続く扉。

そこで得られる感動は、

今まで×をつけていたものが
すべて○に変わるほどのもので。

目にも止まらない小さな石ころが
世界一美しく見える
刹那の輝きへと変わるもので。

すべてのあり方を
すべて変えてしまう
輝きの世界。