きっかけのカルマ-真実への切符-

がむしゃらに走った。

15インチの自転車で。

目的地は、過去の自分と離れた場所。

いつもそこには、自分の拠り所がいて、
同時に、向き合いたくないものと直面して、
死を選ぼうとする自分がいた。

「今、あの場所に行くと、
自分はどう見えるんだろう?」

その好奇心だけで走った。

いや、それだけじゃない。

本当は、過去の自分と向き合いたかったんだ。

あの頃は、自分を強くしたい気持ちだけで生きていた。

その代わり、自分が認めるもの以外、
見るだけで目を塞ぎたくなるほど、
心の線を引いていた。

この線に入る人はいいよ。

この線の外にいる人はだめ。

近づくな。

殺す。

耐えられないくらいの日々。

自分が引いた境界線。

その境界線は、自分が得たい結果を
得るために、しょうがなく引いたものだった。

いや、線を引いていることにすら
気づかなかった。

そんなことを思いながら、
約束のあの場所へ。

「こんなクソみたいな現実、絶対変えてやる!」

そう思っていた。

大きく見せようとして、
実は小さな小さな臆病な心。

目の前のものを、
受け入れる勇気がなかった。

いじめや悪口を言う奴を
受け入れられなかった。

でも、自分は何もできなかった。
自分を強く見せようとするしかできなかった。

先生に助けを求めた。
先生は助けてくれなかった。

心が繊細な僕は、
ちょっとでも気に入らないことがあったら、
もうそこから離れる。

「なんで、こんな人生を選んだんだろう?」
なんどもそう思った。
変えたいけど、変え方が分からなかった。

達成したい夢は達成した。
でも、そこには得たい気持ちはなかった。
「こんなもんか」

毎日、1秒たりとも忘れないくらい、思い続けた夢を諦めた。
自分を見失った。新しい自分が見つかった。
でも、そこには、見る人をも魅了する不思議なオーラをまとった自分は消えていた。

「あぁ、、、ここだ、、、」

毎日自転車をこいで、毎日夢に向かって、
毎日毎日必死で、夢中で、生き抜いていたあの場所。

あの場所は、
今もなお、
見え方は変わらず存在していた。

過去の自分の姿がオーバーラップする。

一瞬、混乱した。

もう来たくないと思っていた場所が、
こんなに思い入れのある場所になっていたなんて。

涙が止まらない。

「よく頑張ったね」
「ありがとう」
「もういいんだよ」

時間空間存在を超えた自分から見たら、
今もなお進行し続けるカルマエネルギーの集大成。

違うパラレルワールドでは、
きっとイメージできる自分が、
今も同じく動いている。

「その自分を取り戻しに来たよ。」
「こんな見え方だったんだね。」
「今の僕にはこう見えるよ。」

自己否定の集大成。
ここから間違いなく、生き方が変わった思い出の場所。

プロのバレーボール選手を目指していたけど、
その目標を達成する以上に、関係性に疲れていた。

向き合うことができなかった。
向き合い方が分からなかった。

嫌われることが怖くて。
一緒にいるのが嫌で。
何か言われるたびにビクビクして。

心の拠り所がなかった。

そんな過去の僕に、僕は言いたい。

「あなたは、世界一勇気のある人間だ」と。

認めてもらうために、動き続け、
自己実現をするために鍛え続け、
その度に起きる起こり得ない現実。

時間と存在が相対的なこの世界で、
自分が引っ張り続ける困難に、
対処法も分からず向き合い続けた。

自分を意識し続けた。
諦めによる心の自殺をしなかった。
精神崩壊しながらも、方向性を変えなかった。

見た目は、
あまり喋らなくて、
硬いやつで、
からかわれやすくて、

何より、
そんな自分が嫌で、
カッコつけようとしてもカッコつかなくて、
そうしないと愛されないと思い込んでいて、
どうにかしようともがき続けて、

そんな進み方が分からない自分が作った壁と
向き合って、ぶち壊すことができる未来の
自分になった今だから言える。あなたに。

「よく頑張ったね。お疲れ様。」

自分が見ていた現実は、自分が作っていた現実なんだ。自分が自分を知るための。

言いたいことを手放して、柔らかい自分しか出せなかった自分。

だけど、一握りという夢を実現するために、1mmほどに感じるような極限の境界線を引いていた自分。

追い込み続けた自分を、今取り戻そう。

「自分に出来ないことはない」
そう思い込んで、現実を作ってきたストイックな自分。

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